
こんにちは。番町麹町こどもクリニックです。
昨年は大変お世話になり心より感謝申し上げます。引き続き本年もどうぞよろしくお願いいたします。さてお正月、1年の計は元旦にありとばかりにお年玉をあげるついでに「もう4月から小学生なんだから(しっかりね)」とか「中学生になるんだからね(もっと真面目に勉強しなさい)」とか、ついついおこさまたちに発破をかけてしまいますよね。我が家も例に漏れず、「襟をただしてね」と喝を入れたつもりでしたが、言葉通り着ている自分の襟を正して終わりました・・。大学入学共通テストや中学受験を目前に控え、お忙しい時期だとは思いますが、公費で接種できるワクチンのなかには年度末で期限がきれてしまうものもありますのでご紹介しておきます。
◆◆就学前までに確認◆◆
□MRワクチン2回接種していますか? 標準接種は1回目が1歳、2回目が就学前の1年間です。原則各自治体の予診票が使えるのは3月31日までです。(※例外的に延長して助成を受けられる自治体もありますので、忘れてしまった!と言う方は、まずは各自治体に連絡してみることを勧めます。)
□おたふくワクチン2回接種していますか? 同じく標準接種は1回目が1歳、2回目が就学前の1年間です。おたふくは任意接種になりますので、原則予診票は送られてきません。各自治体により助成内容は異なりますが、他の定期接種のように無料ではありませんので、詳細は各自治体でご確認下さい。(千代田区は助成により全額無料で接種できますが、期限は就学前の3月31日までとなります。)おたふくワクチンは前述の通り、任意接種であり、2回接種を推奨するようになったのも10数年前からです。そのため2013年より以前に生まれているお子さん(今の小学六年生より上の学年)はおたふくワクチン1回接種のみの方が散見されます。おたふくは2回接種で99%の終生免疫が獲得できると言われていますので、接種漏れに気づいた時点で2回接種を勧めます。
□水痘ワクチン2回接種していますか? 標準接種は1回目が1歳、2回目は1回目からおよそ半年後(~1年後)です。公費での接種期限は3歳の誕生日の前日までです。公費接種の期限が切れてしまうと任意接種(自費)になりますが、それでも就学前までの2回接種を絶対的に勧めます。
□日本脳炎ワクチン第1期が終了していますか? 第1期は全部で3回接種です。公費で接種できる期限は7歳6ヶ月の前日までなのでまだ余裕はありますが、3回すべて接種するには最短でも半年はかかるので早めに接種しましょう。
□DPTワクチン接種も推奨されています 日本小児科学会では近年百日咳患者の急増および抗生剤の効かない百日咳菌の報告増加を受けて、5歳以上7歳未満でのDPTワクチンの接種を推奨しています。(任意接種)DPTーIPVもしくはDPT-IPV-Hibを規定の回数接種していても、就学前の百日咳抗体価は減少してくるため、百日咳に感染したという報告があります。さらに生まれたばかりの赤ちゃんは2か月の誕生日までDPT-IPV-Hibを接種できませんので、兄弟や家族が接種し、抗体を保持することで赤ちゃんを守ることにつながります。
◆◆中学入学前までに確認◆◆
□日本脳炎第2期接種していますか? 定期接種の対象は9歳以上13歳未満です。2期は1回で終了ですので中学入学までに接種しておきましょう。
□第2期DTトキソイド接種していますか? 定期接種の対象は11歳以上13歳未満です。上記の通り、百日咳抗体が減少してくるので、DTトキソイドの代わりにDPTを接種するよう推奨しています。DPTを選択した場合は任意接種になりますのでご注意ください。
□女子 子宮頸がんワクチンの接種券は届いていますか? 15歳未満で接種を開始する場合は2回で終了ですが、15歳以上で開始するときは3回接種となります。どちらの場合も1年で接種を終わらせることが望ましいとされています。小学6年生の年度末に各自治体から接種券が届きますので、ご確認ください。
□男子もHPVワクチンの接種が推奨されていることを知っていますか? 子宮頸がんの原因として知られているヒトパピローマウイルス(HPV)にはさまざまな種類があり、子宮頸がんだけでなく、実は中咽頭がん、肛門がん、尖圭コンジローマなどの疾患の原因になることが分かっています。男性が接種することでこれらの疾患の原因となるHPVへの感染予防が期待でき、「男子だからHPVワクチンは関係ない」ではないのです。現在日本では任意接種ではありますが、各自治体で助成制度が整っています。詳細はお住いの自治体で確認しましょう。小学6年生から26歳までの接種完了が推奨されています。
結論
無料で接種できるうちにワクチン接種を済ませましょう。母子手帳を持って今すぐチェック!




