こんにちは。番町麹町こどもクリニックです。
待ちに待ったGWです。4月からの新学期・新生活お疲れさまでした。束の間ですが心も体もリラックスできますように。わたしも本当は家の掃除でもしたいところですが、こどもたちからのお誘いは断れません(泣く)GWは季節柄、キャンプや河川敷でBBQ,ハイキング、などにお出かけの方も多いかと思います。そんなみなさんにひとつ注意報です。マダニに注意です。マダニとはダニの一種です。ダニは昆虫ではなくクモの仲間で足は8本!(幼虫の時は6本、脱皮を繰り返して成長し8本になるとか)一言に『ダニ』といっても種類は何万とあり、その中でも自然環境に役立つダニもいれば、マダニやアレルギーの原因となるダニに代表される、ヒトに病害をもたらすダニ類もいます。今回はヒトに病害をもたらすダニについてのお話です。
ヒトに病害をもたらすダニには、皮膚に寄生するダニの仲間、アレルギーの原因となるダニの仲間(ヒョウヒダニ、コナダニなど)、皮膚を刺すダニの仲間(ツメダニなど)、皮膚に吸着して血液や体液を吸うダニの仲間(マダニ、イエダニ、ツツガムシなど)などがいます。これらの中でマダニ、ツツガムシが病原体を保有していた場合、感染症を媒介する可能性がありますので注意が必要です。
マダニは2~8mmの大型のダニです。アレルギーの原因となるヒョウダニ、コナダニなどは目視できない大きさですが、マダニは目視で確認出来ます。しかもこのマダニ、吸血するとさらに風船のように膨らんで大きくなります。正直膨らんだ姿はかわいいのですが、実際に自分の皮膚にくっついているのを目撃したら、絶叫の上思わず無理矢理引っ張って捕ろうとしてしまいますよね。でもこれNGです!!マダニは口を皮膚にかたく突き刺して吸着し、お腹がいっぱいになって自然に脱落するまでのおよそ10日間ほど、皮膚にしっかり吸着します。そのため無理に引っ張るとつきささっているマダニの口の部分がヒトの体内に残ってしまい化膿したり、マダニの体液がヒトの体内に逆流してしまう可能性があります。『マダニに刺されても無理に引き抜こうとせず医療機関(皮膚科)を受診』と覚えましょう。ただし「GW病院やってないし・・」と放置もNGです。気がついたらできるだけ早く取り除く必要があります。ピンセットでダニの頭部をつかみゆっくり上に引き抜く(とよいそうですが、わたしも残念ながらやったことはありませんのでアドバイスも出来ず💦)
マダニによって媒介される感染症にはクリミアコンゴ出血熱(1類感染症)、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)、ダニ媒介性脳炎、ツツガムシ病や日本紅斑熱などがあります。それぞれの詳しい症状などは割愛しますが、共通するのはダニに刺されてから数週間で発熱がみられること。ではこれらの感染症から身を守るためにはどうしたらよいでしょうか。
1.そもそもマダニから身を守る
①山の中、河川敷に入る時は長袖、長ズボン。足下や首回りもしっかり覆う。
②着ていた上着、作業着は脱いでから室内に入る
③マダニ対応虫除けスプレーを使う。(ディート配合30%以上またはイカリジン配合15%以上のもの)
2. マダニに刺されても感染症を発症させない
①ダニ媒介性脳炎を予防するワクチンがあります。(※タイコバック)日本ではまだまだ知名度が低いワクチンですが、ヨーロッパなどでは容易に手に入るメジャーなワクチンだとか。いまや海外渡航(とくにヨーロッパ)に必要なワクチンの一つに挙げられます。ただし3回接種で接種完了までに半年はかかります。※タイコバック・・フラビウイルス科オルソフラビウイルス属に分類されるウイルスに対する不活化ワクチンです。ダニ媒介性感染症をすべて予防するわけでありません。
結論
春から秋にかけてマダニが活発になります。GWなど野外(山林、河川敷、野原など)に出るときは長袖、長ズボンを着用し肌の露出を控える。さらにマダニ対応虫除けスプレーを使う。さらにはダニ媒介脳炎ワクチンを接種することもおすすめです




