こんにちは。番町麹町こどもクリニックです。
「ニキビのお薬は?」と聞かれたら、「それはもちろんクレアラシルでしょ」という答えが返ってきたらちょっと心が弾みます♪ なぜなら私たち(院長)の世代はニキビのお薬といえばクレアラシルだったのです。ニキビが何なのかも分からず、さらにはクレアラシルなんてみたこともない子供たちでさえ、みんなそう思っていたことでしょう。そう考えていた理由はCMです。当時最大の娯楽であったテレビをつければ「ニキビのお薬はクレアラシル!!」という耳に残るフレーズが何度も流れていました。思い返せば昔はみなが思わず口ずさんだCMのフレーズがもっと多かった気がします。「24時間働けますか?」とか「カステラ一番♪電話は二番♪♪」とか・・最近はどうでしょう?テレビをみない子も増えているでしょうから、そういうのはないのかな?またはYoutuberのセリフになるのかな?と少し寂しい気持ちがしましたが、子供たちが「なかやまけんみゃくんです!」とまねしているのをみてちょっと安心しました 😆 親子でそんな話もしてみると楽しそうですね。
さて本題に戻りますが、日本のニキビ治療は進化し、現在は主に2種類の薬に分けられます。それぞれ役割がことなり、ニキビの原因である「毛穴の詰まりを改善する薬」と「アクネ菌の増殖を抑える薬」です。これら両方からのアプローチが必要です。つまりニキビの急性炎症期(いわゆる赤ニキビ、黄ニキビ)の治療としてアクネ菌の増殖を抑える薬と、維持期(いわゆる白ニキビ、黒ニキビ)の治療として毛穴の詰まりを改善する薬の両方がニキビ治療には必要なのです。そのためニキビ対策の高級洗顔を使っているから大丈夫と思っている方、ニキビができるたびに抗菌薬入りの軟膏を塗布しているという方はニキビを根本から治すことはできません。ニキビに悩むあまり、高い基礎化粧品に手を出してしまいがちですが病院での治療薬は保険が適応されます。(東京都23区内は高校生まで無料です。)肌の健康を保つ目的で、洗顔•ノンコメドジェニック保湿剤(※)を併用することが推奨されますが、高級である必要はありません。また自宅にある抗菌薬の内服や抗菌薬入りの軟膏をとりあえず塗ってしのぐこともよくありません。近年アクネ菌の耐性が問題となっており、抗菌薬内服の単独の治療は推奨されていません。過酸化ベンゾイルの併用が勧められています。病院では「ペピオ」という商品名で処方されます。過酸化ベンゾイルはフリーラジカルによるアクネ菌の殺菌作用があり、海外で50年以上使用されていますが耐性菌の報告がありません。さらに古い角層を取り除くピーリング作用もあるため、炎症が落ち着いた維持期にも、毛穴のつまりを改善する効果があります。つまり過酸化ベンゾイル(べピオ)は、ニキビができたり、良くなったりを繰り返す思春期に、長期に使えるかつ効果も認められているお薬というわけです。
ニキビはあとが出来てしまうと病院での治療でも治すことが難しくなってしまいます。あとを残さないためには、できはじめが治療のチャンスです。
結論
ニキビは洗顔だけでは治りません、さらに抗菌薬だけでも治りません。「思春期相応のものだから」と言ってそのままにせず、積極的に医療機関で治療しましょう。
※ノンコメドジェニック:ニキビの原因となる毛穴の詰まり(コメド)を誘発しない



