小児科|番町麹町こどもクリニック|四ツ谷・麹町の小児科・内科・アレルギー科

〒102-0084 東京都千代田区二番町8-20 二番町ビル6階
TEL.03-5357-1311
ヘッダー画像

小児科

小児科|番町麹町こどもクリニック|四ツ谷・麹町の小児科・内科・アレルギー科

小児科について

小児科

小児科は疾患だけに留まらず、子どもの成長・発達に関わるすべてに対応する診療科です。
子どもは大人のミニチュア版ではありません。大人と異なり体も心も未完成ですので、大人のものさしでは測りきれないことが多々あります。そのため日ごろから状態や平熱、顔色などをよく観察しておくことが大切です。「いつもと違う」「なにかおかしい」という親の直感が、子どもの状態を測る上で一番重要であり、病気の発見につながることもよくあります。
お子さんのことでお困りのことはささいなことでもご相談ください。育児相談はもちろん、なかなか受診の時間が作れない、ご両親の健康相談にも幅広く対応していますので、お気軽にご来院ください。

小児科でよくみられる症状

このような症状でお困りの場合はご相談ください

  • 発熱
  • 鼻水
  • ぜいぜいしている
  • のどが痛い
  • 腹痛
  • 便秘
  • 嘔吐
  • 下痢
  • うんちに血が混ざる
  • 耳が痛い
  • 目やにが多い
  • おねしょ
  • おちんちんが痛い
  • 陰部が痛い
  • 擦り傷
  • やけど
  • 湿疹
  • あせも
  • 水いぼ
  • とびひ
  • 虫刺され
  • じんましん
  • おむつかぶれ
  • 頭や首に腫瘤みたいなものがある
  • けいれん
  • 食欲がない
  • 頭が痛い
  • 頭を打った
  • 頭の形がおかしい
  • 誤飲
  • アレルギー
  • 蜂に刺された
  • その他

小児科の対象となる主な疾患

  • 発熱
  • 突発性発疹
  • 麻疹
  • アデノウイルス感染症
  • 手足口病
  • とびひ
  • ヘルパンギーナ
  • 溶連菌感染症
  • おたふくかぜ
  • 水痘(水ぼうそう)
  • 夜尿症
  • 感染性胃腸炎
  • マイコプラズマ肺炎
  • RSウイルス感染症
  • ヒトメタニューモウイルス感染症
  • 百日咳
  • 伝染性紅斑(りんご病)
  • 水いぼ
  • 風疹
  • 喘息
  • 頭部外傷

などで受診される方が多いですが、子どもに関わることすべてに対応いたします。その上で必要と判断した場合は専門施設に責任を持って紹介いたします。

発熱

子どもの受診でもっとも多いのが発熱です。そして発熱の原因はほとんどがウイルスによる感染症で、かぜ症候群や上気道炎と言われます。37.5℃以上を発熱と考えます。発熱は体がウイルスと戦っている証拠ですので、元気であればむやみに薬で熱を下げる必要はありませんが、痛みが強い、寝苦しそうなどお子さんがつらそうであれば解熱剤を使用し、楽にさせてあげましょう。ただし小児には主にアセトアミノフェンが体重あたりの量で処方されます。兄弟や大人の解熱剤を使用せず、病院を受診し、医師の指示のもとで安全に使用してください。またいわゆるかぜ症候群では、たいてい2~3日で徐々に熱が下がってきます。一方かぜと診断されたけれど、5日以上熱が下がらない場合は、お手数ですが再度受診することを勧めます。細菌感染症や特殊なウイルス感染症ではないか確認するためです。

突発性発疹

突発性発疹は、2歳までにほとんどの人がかかるとされている頻度の高い感染症です。発症すると、突然38℃以上の高熱が現れますが、比較的元気なことが特徴です。通常3〜4日で自然に解熱し、その後に全身(顔や腕、脚など)に発疹が多数みられます。発疹は2~10mm程度の小さなプツプツとした紅斑で、3~4日ほどで跡を残さず消失します。かゆみや痛みなどは伴いません。一般的に後遺症を残すことなく1週間程度で自然治癒する病気ですが、熱が上昇する際に熱性けいれんを発症することもあります。一度罹患するともう一度かかることはまずありません。

麻疹(はしか)

麻疹ウイルスによって引き起こされる全身感染症であり、空気感染経路によって鼻やのどから感染します。通常は10〜12日間の潜伏期を経て発症し、発熱、咳、鼻水、目の充血、赤くかゆみのある発疹などの症状が現れます。日本では麻疹ワクチンの普及により、麻疹の患者様は減少していますが、海外から持ち込まれた麻疹の流行でたびたび世間を騒がせています。麻疹は水痘、結核同様感染力がとても強く、免疫がない場合、基本的には手洗いやマスクの装着で感染を防ぐことはできません。母体からの免疫がなくなる生後6ヶ月からMRワクチンを接種する1歳までの間は感染動向に特に注意し、周囲の大人のMRワクチン接種など、できる限り感染を防ぎましょう。

アデノウイルス感染症

アデノウイルス感染症とは、アデノウイルスが原因で引き起こされる感染症の総称です。咽頭炎、流行性角結膜炎(はやり目)、咽頭結膜熱(プール熱)、感染性胃腸炎などが含まれます。これらはアデノウイルスの種や型によって異なりますので、一度かかってもまた別の種が別の臓器に侵入し、何度も感染することがあります。必要と判断した場合、喉の奥、めやに、便の検体から迅速検査ができます。
高熱が5日程度比較的長く続く感染症です。根本的な治療はありませんが、解熱薬や鎮痛剤など症状を和らげる薬を処方いたします。なお流行性角結膜炎を疑うときは合わせて眼科受診をお勧めします。

手足口病

夏かぜのウイルスで起こる病気で、手のひら、足のうら、太もも、おしり、口の中に水疱(水ぶくれ)ができるのが特徴です。まれに髄膜炎を合併することがありますので、高熱や頭痛、ひきつけ、嘔吐などの症状が伴う場合は、すぐに受診しましょう。皮膚の湿疹は1週間ほどで消失しますが、かゆみが強くかき壊してしまうと、今度はとびひやびらんなどになってしまう可能性があります。基本的に手足口病の発疹に外用薬は不要ですが、皮膚症状が強いときは外用薬を使うこともあります。子どもから大人へも感染します。感染した子の咳やくしゃみを吸い込んでしまう飛沫感染や便から排泄されたウイルスが手に付着し経口感染があります。標準予防に加え、手洗い、うがい、共用を避ける、おむつ交換後は必ず手洗いをするなど、接触感染予防も行いましょう。

ヘルパンギーナ

夏かぜのウイルスで起こる病気です。水疱ができて発熱がある点で、手足口病と似ていますが、手や足には発疹は出ず、口だけに症状が現れます。乳幼児の間で流行し38〜40℃の高熱が2~3日続きます。のどの奥に小さな水ぶくれができ、痛みがあり食べることが困難になります。重度の場合、水分も飲めず脱水症になることもあります。食事は2〜3日とれなくても水分が摂れていれば問題ありませんので、無理に食べさせる必要はありません。水分は麦茶、イオン飲料、牛乳などで十分に摂ってください。ただし柑橘系のジュースなどは痛み刺激になりますので控えましょう。熱は2~3日で下がり、水疱も一週間くらいで治ります。治療は解熱鎮痛薬など対症療法を行います。

おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)

流行性耳下腺炎いわゆるおたふくかぜは、感染力が強い病気として知られています。ムンプスウイルスによる感染症で、2~3週間の潜伏期のあと発症し、両側または片側の耳下腺の痛み、腫れ、発熱、嚥下痛が主な症状です。耳の下から頬やあごなどが腫れて痛みます。一般的には予後良好ですが、髄膜炎、精巣炎、卵巣炎、難聴などの合併に注意が必要です。流行性耳下腺炎の患者と接触した場合に、おたふくワクチンを緊急接種しても予防できません。

インフルエンザ

インフルエンザウイルスによる急性熱性感染症で、A、B、C、Dの型があり、通常、寒い季節に流行します。通常のかぜ症候群とは異なり急激に発症し、全身症状が強いことが特徴です。また小児や未成年者ではインフルエンザの罹患により、部屋から飛び出すなどの異常行動がでることがありますので、少なくとも発症から2日間は注意が必要です。インフルエンザと診断がつき、発症から48時間以内であれば抗インフルエンザ薬を使用することもできます。抗インフルエンザ薬を使用すると、発熱期間は通常1~2日間短縮され、鼻やのどからのウイルス排出量も減少します。一方症状が出てから48時間以降に服用を開始した場合、十分な効果は期待できません。

急性胃腸炎・感染胃腸炎

胃腸炎のほとんどはウイルス感染(ノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルスなど)で、一部に細菌性(カンピロバクター、サルモネラ菌、腸管出血性大腸菌など)が見られます。ウイルスが付着した料理を食べたり、手指についたウイルスが口に触れたりすることで感染し、幼稚園や小学校などで集団発生することも少なくありません。症状は下痢、腹痛、嘔吐、発熱です。子どもが嘔吐や下痢を繰り返すときは、まずは脱水がないか確認することが重要です。肌がカサカサしていないか、泣いているときは涙も出ているか、おしっこの色と回数はいつも通りか、口、唇が乾燥していないか、などで評価します。そして経口補水薬(イオン飲料)を少量ずつこまめに飲ませてください。それでも吐いてしまい顔色が悪い、手足が冷たい、ぐったりしている場合は直ちに医療機関を受診するようにしてください。
家族に感染することも多いので、家族全員で手洗いを十分するように心がけましょう。

マイコプラズマ肺炎

肺にマイコプラズマという細菌が感染することで起こります。感染してから発症するまでの潜伏期間は長く、2~3週間くらいとされています。発熱、頭痛、全身倦怠感のあと頑固な咳が出てきます。初期の症状は風邪によく似ていますが、鼻水が少なく、痰の絡まない長引く咳がマイコプラズマ肺炎の特徴です。マイコプラズマ肺炎は他の肺炎で使用されるペニシリン系抗菌薬は効かず、特異的な抗生剤であるマクロライド系抗菌薬が推奨されます。そのため早めに受診し、的確な判断と治療が必要です。

溶連菌感染症

溶血性連鎖球菌(溶連菌)による感染症で、かぜと同じような症状を起こします。急性咽頭炎を起こした場合、発熱してのどが痛くなり、のどや口の中が真っ赤になります。食べ物を飲み込んだだけでも痛みます。迅速検査キットもありますが保菌者(喉に溶連菌は持っているけど症状はない)でも陽性と出てしまいますので、発熱、体幹の細かい発疹および喉の所見と合わせて総合的に判断します。溶連菌と診断したら通常ペニシリン系抗生剤を10日間内服します。抗生剤を飲んでも解熱しない場合はお手数ですが再度受診することを勧めます。

とびひ

虫刺されやあせも、湿疹などをかき壊して傷ついた皮膚に細菌が感染し、水疱や発赤、びらんなどができます。かゆみが強く、かきむしった手を介して、水ぶくれやかさぶたが全身へ広がります。治療は抗生剤を内服し、患部は石けんを使って清潔にした上で、抗生剤入り軟膏を塗布します。ガーゼで覆うより乾かした方が早く治りますが、接触防止の目的で覆ってしまうこともあります。幼稚園・保育園は登園可能ですが、じゅくじゅくしているときはガーゼや包帯で覆い、プールは完全に乾くまでは控えましょう。

水痘(水ぼうそう)

水痘・帯状疱疹ウイルスは麻疹、結核同様、感染力の大変強い感染症です。咳で飛び出した飛沫が、空気中をただよい、長く、遠くまで運ばれるためです(空気感染)。赤い小さな虫刺され様湿疹から始まり、水が入ってふくらんだ水疱になり、かゆみが強くなります。水疱は2~3日で黒褐色のかさぶたになり、1週間程度で治りますが、抗ウイルス薬であるアシクロビルの使用で症状も軽減されます。水ぼうそうは治ってもウイルスは長く体の神経節細胞内に留まっているため、何年か後に帯状疱疹(帯状ヘルペス)という病気を発症することもあります。

頭部外傷

子どもの転倒などによる頭部外傷は、日常生活の中で多く遭遇します。多くの場合は、受傷から48時間様子を見て、いつも通りであればその後の成長発達に影響はありません。一方、意識を失う、けいれんする、視線が合わない、嘔吐する、呼びかけに反応がないなどの症状がある場合は、速やかに医療機関を受診するようにしてください。

百日咳

百日咳菌に感染して引き起こされる呼吸器感染症です。特有の咳(こんこんこんこんヒュー)が特徴です。日本ではワクチンの普及により低下していますが、抗体が消失した成人から幼児への感染が問題となっており、ワクチンが接種できる2ヶ月より前の赤ちゃんが感染すると重症化しやすいので注意が必要です。

TOP