こんにちは。番町麹町こどもクリニックです。
7月に入り、急に暑くなりました。あまりの暑さにイライラすることもあるのが人間の性です。しかし暑さにいら立っているのは人間だけではありません。実は夏になるとハチも巣を冷やすために羽ばたきをし、次第にイライラして攻撃的になるとか。特にアナフィラキシーを起こしやすいアシナガバチやスズメバチは7月から活動的になるので要注意です。ハチには刺されないのが一番です。なのでハチがいたらできるだけ速やかに遠ざかりましょう。でも苛立っているハチに遭遇したらどんなに気をつけていても刺されてしまうかもしれません。ではもしもハチに刺されたら?についてのお話です。
【ハチに刺されたら】
①傷口を絞りながら水でよく洗う。ハチ針が残っていたら抜きましょう。(ただし抜くことが難しければそのままで。)
②水で冷やし続ける。腫れや毒が回るのを抑えます。
③持ち合わせていたら抗ヒスタミン軟膏またはステロイド軟膏を塗る。
④医療機関を受診する。
⑤呼吸が苦しい、気分が悪い、意識が遠のくなどの症状があるときは救急車を呼ぶ。ハチ毒アレルギー反応は他のアナフィラキシーショックに比べて急速で発症から10分から15分で重篤な状態になりやすいと言われています。基本的には2回目に刺されたときにアナフィラキシー反応を起こしますが、1回目であってもハチ毒の量によっては反応が起こることがあります。
×口で毒を吸ってはだめ。口の中に傷があったらそこから毒が吸収されます。
×体調不良者を運ぶときはおんぶはだめ。血圧がより下がってしまうので担架で運びましょう。
【応急処置がすんだら】
①刺されてから1ヶ月以上あけてハチ特異的IgE検査をする。スズメバチ、アシナガバチ、ミツバチなどの抗体価を測定します。
②ハチ特異的IgE抗体が陽性であれば2回目に刺されたときアナフィラキシーが起きる可能性が高いので予防としてエピペンの所持を勧めます。(林業などハチに遭遇しやすい職業の方でハチ特異的IgE抗体が陽性の場合は、業務中にエピペンを所持することになっています)
③ハチ特異的IgE抗体が陰性であっても短期間で2回刺されるとアナフィラキシーを起こしやすくなるので注意が必要です。
④エピペン所持はもちろん安心ではありますが、宿泊行事や飛行機に乗るときなどに支障をきたすことがあります。日常生活がスムーズに送れるよう必要性を十分に話しあうことが必要です。
結論
ハチに刺されたら水で洗う→冷やす→ステロイド塗布→医療機関受診。刺されてから1ヶ月以上あけてハチ特異的IgE検査をしよう。検査結果によってはエピペンの所持を勧めます。




